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固定残業代30時間込みの求人の見方

固定残業代30時間分という記載では、基本給・手当の金額と対象時間・超過分の扱いを分けて確かめます。実際に働く残業時間は別の確認項目なので、30時間と決めて時給を計算しないようにしましょう。

公開日・出典確認日:

30時間分の手当と、実際の残業時間を分ける

厚生労働省の固定残業代に関するQ&Aは、一定時間分の時間外・休日・深夜業の割増賃金として定額で支払う賃金を説明しています。求人の「30時間分」は手当の算定に使う時間であり、配属部署の月平均残業が30時間という実績を示すものではありません。(確認日:2026年10月26日)

月給に含まれる金額の説明と、どれくらい働く予定かをそれぞれ聞きます。基本給が同じ、あるいは月給の総額が同じ求人でも、内訳や実際の勤務条件まで同じとは限りません。

月給31万円の内訳を読む架空例

以下は説明のための架空例です。基本給25万円と固定残業代6万円が毎月支払われ、賞与・追加手当・超過分の追加支給は0円と仮定して、通年の額面年収を整理します。この金額で法定の割増賃金を満たすかは計算していません。

固定残業代を含む月給31万円の内訳と年換算の架空例
確認する額・時間架空の記載例読み取ること
固定残業代を除いた基本給月25万円月給総額と分けて確認する
固定残業代月6万円・30時間分何の時間・割増分を対象とするかも確認する
月給の合計25 + 6 = 31万円固定残業代はこの月給の内数
通年の額面年収見込み31 × 12 = 372万円毎月同額・追加支給なしと置いた場合の年換算
実際の月平均残業未確認手当の30時間をそのまま実績へ入れない

固定残業代6万円は月給31万円に含まれているので、年換算した372万円へ6万円×12をもう一度足しません。賞与や超過分の支給が別にある場合は、その条件と見込額も確認します。合算の考え方は月給・賞与・残業代から年収を整理する方法で説明しています。

基本給・対象時間・超過分を質問にする

厚生労働省の労働条件の明示に関する案内は、固定残業代を除いた基本給、対象時間・金額等の計算方法、超過分の割増賃金を追加で支払う旨の明示を説明しています。次の表は、説明を確認するためにコトミナが作成した質問例です。(確認日:2026年10月26日)

固定残業代のある求人で確認する質問
項目確認したい内容質問例
基本給固定残業代を除いた額と、ほかの手当提示月給のうち、固定残業代を除く基本給と各手当はいくらですか
対象の時間と金額何時間分か、時間外・休日・深夜のどの範囲か30時間分はどの労働を対象にした金額ですか。計算方法を確認できる資料はありますか
超過分追加支給の対象、計算・申請・支払の方法対象時間を超えた場合や、対象外の休日・深夜勤務がある場合の支払いは、どの資料で確認できますか
実際の勤務配属部署の平均、集計期間、繁忙月固定残業代の算定時間とは別に、配属部署の残業実績と対象期間を教えてください
賞与や昇給の基準総月給と、賞与等の算定に使う金額賞与の何か月分という説明は、どの金額を基準にしていますか。未確定の条件も確認できますか

条件が分かったら、収入と時間を別々に控える

  1. 求人票の月給総額から、基本給・固定残業代・その他手当を分けて控え、資料名と確認日を付けます。
  2. 対象時間と金額、超過分の扱いを確認し、配属部署の実際の残業は別に聞きます。未回答の実績を0時間で埋めません。
  3. 年収と実際の時間条件、または明示した仮定がそろったら、働き方・時給診断へ入力します。

残業時間を変えた計算例は残業30時間と10時間の比較で確認できます。コトミナの独自時給は額面年収を時間で割る条件比較の指標で、固定残業代の有効性、法定の割増賃金額、最低賃金の適否を判定しません。個別の取扱いに疑問がある場合は、労働条件の資料をそろえて公的な労働相談窓口等へ確認してください。

働き方・時給診断を試す 最終更新:2026年10月26日